阪神は球団史上最速でシーズン20敗に到達した。ヤクルト先発の42歳石川に6回無失点の好投を許し、21年連続勝利を献上。今季2度目の2連勝を逃し、今季25試合目で両リーグ最速の20敗を喫した。

阪神の過去最速20敗は91年の27試合目。全球団を見渡しても、2リーグ制後では50年国鉄の23試合目に次いで2位タイの速さとなった。首位巨人とのゲーム差は13・5。セ・リーグでは最大ゲーム差での逆転Vとなった08年巨人の13ゲーム差を超えてしまった。

先発のアーロン・ウィルカーソン投手(32)は2番青木の右越えソロで先制点を許したが、7回途中を1失点と好投。ただ、前夜6得点の打線がこの日は沈黙した。1回1死満塁の好機を逃すと、2回以降は石川の投球術に屈す形となった。

前日22日は4番大山悠輔内野手(27)が先制決勝弾を決め、青柳晃洋投手(28)が完封勝利。開幕から13戦目でビジター初勝利を挙げたが、勢いを継続できなかった。

▼阪神が今季20敗目を喫した。25試合目での20敗到達は、球団では91年の27試合目を抜いて最速。球界でも2リーグ制後では、50年の国鉄(現ヤクルト)の23試合目(2勝20敗1分け)に次ぐ2位タイの速さ。

▼デーゲームで巨人が勝ったため、首位との差は今季最大の13・5ゲーム差に開いた。63年の西鉄が、7月に南海につけられた14・5ゲーム差をひっくり返したのがプロ野球の最大差逆転V。セ・リーグでは08年巨人が7月に阪神につけられた13差逆転が最大差。今季の阪神はまだ残り118試合あり、前記2チームより試合数の猶予はあるが、数字上はセの最大差逆転Vを上回り、西鉄の記録に迫っている。