ソフトバンクの両打ち助っ人、フレディ・ガルビス内野手(32)が、2軍降格後初本塁打を放った。ウエスタン・リーグ、中日戦(タマスタ筑後)に「2番三塁」でフル出場。8回に育成左腕の上田のチェンジアップを捉え、左翼防球ネットに突き刺した。「少しずつ調子が上がってきて、良い感じだよ」。1軍開幕戦の3月25日、日本ハム戦で満塁弾を放って以来の“来日2号”となった。

以前は打席でバットを揺らして構えていたが、今は静止。動きを小さくし、コンパクトなスイングに修正した。1回は右打席で右前打。「逆方向に意識して打っていたんだ。結構いい感じでバッティングの調子が上がってきたよ」。「動」から「静」のモデルチェンジでマルチ安打と復調気配を漂わせた。

メジャー通算109発の実績を引っ提げて加入したが、22試合出場で打率1割2分9厘、1本塁打と不振。2日に出場選手登録を外れた。これが降格後2度目の2軍戦で、小久保2軍監督は「すぐには良くならないでしょうけど、打ったことによって気分は楽になる。実績があって彼なりに引き出しもあるでしょうから、今は見ます」と、静観しつつサポートを約束した。

ゴールデンウイークの筑後には、約2300人の観衆が詰めかけた。「ガルちゃん~」と声を掛けられると、笑顔を返した。「足りない部分をしっかり調整するためにきた。できるだけ早く調整して1軍に上がるようにするよ」。鷹党は本領発揮を待っている。【只松憲】

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