阪神が今季初のサヨナラ勝ちで連敗を2で止めた。同点の9回2死満塁から、山本泰寛内野手(28)が押し出しの四球を選んだ。3連戦はすべて完売で、この日も4万2417人が甲子園を埋め尽くした。矢野燿大監督(53)の試合後の一問一答は以下の通り。
(テレビインタビュー)
-今季初のサヨナラ勝ち
「押し出しという形ですけどね、どんな形でも今は勝ちたいですし。うれしいです」
-粘り強く流れをものにしたゲーム
「投手陣が本当に粘ってくれたというところが、今日の勝ちにつながっていますし。攻撃の方はやっぱり課題っていうのが、まだ残っていますし、複雑ですけど、うれしいです」
-タイムリーは佐藤輝から出た
「チャンスにね、中心バッターに回ってもタイムリーが出ないという状況だったんで。いい当たりが正面突くとか。それがヒットになってね。かえすバッティング、これからもしていってもらいたいですね」
-8回には右翼島田の好守もあって投手陣も奮起
「球際で、しぶとくしっかり捕ってくれました。先頭打者だったので、あれを捕ってくれるというのは大きかったですね」
-9回は先頭近本の出塁し中野が初球バント
「そういう流れはつくってくれましたし、近本も複数安打が出るようになってきて、だいぶチームの形というものができつつありますし。どう1点を取るかというのは、僕も含めてやっていきたいと思います」
-リリーフ陣の評価は
「いや、もう本当に頼もしくね。浜地、湯浅、ナベ(渡辺)もそうですし、みんな本当に向かって行く気持ちを強く持っていってくれているんで。自信を持って送り出しています」
-こどもの日にいい勝利を届けた
「本当にこの2日間ね、満員で来てもらっているのに、こどもたちにいい勝利とかいい姿を見せられなくて。本当に悔しい思いをしていたんで、派手なゲームではなかったんですけど、こどもの日にこうやって勝つ試合を見せられてね、少しホッとしてますし、これからもっともっといい試合を見せられるように頑張っていきます」
-こどもたちへメッセージを
「僕たちもね、ホントにうまくいかないこと、今シーズン特に、そのようなことで苦しんでますけど、みんなもね、勉強やスポーツや、学校や、友達関係、いろんなことでうまくいかないこともね、あると思いますけど、それは失敗じゃなくてね、成功の途中だと思うのでね、それを成功に導けるように、1歩前に踏み出して、僕たちもそういう姿を見せていくのでね、一緒に頑張っていきましょう!」
(囲み)
-山本は最後も何とかしてくれる予感は
「そういう選手なんでね。守備でもいいプレーをしてくれるし、つなぎであったり何かこう、やれるっていう、それがヤスの強みだと思う。そういところでいい仕事をしてくれてます」
-昨日は顔面をかすめたが、今日はバントも一発で
「ちょっと心配はしてたんやけど、大ごとにならずに済んだんで、ヤス自身もタイガースに来てね、もっといい野球人生にしたいと思って来てると思うし、俺もトレードを経験しているんでね。そういうところの思いもあると思うし、いろんな思いを試合にぶつけてくれているのかなと思っています」
-近本に複数安打が出てきたことはチームにとっても大きい
「凡打の内容もいいしね。複数安打が(出た)。内容がよくても結果が伴っていないと、どうしてもテンションがなかなかつくりにくい部分がどうしても、人間なので出てしまうので。最後のヒットなんかも、ああいうバウンドでヒットになったりしてきたのは、上向いてきていると思うんでね。近本が出て動いてっていうのがうちの野球なんでね。そういうところが出てきて、楽しみがだいぶ出てきたなっていう状態になってきてるんかなと思ってます」
-3回の佐藤輝の先制打は内角を攻められる中でしっかり外角を仕留めた
「まあ、コースも若干、真ん中気味やし、輝に関してはね、そこをめちゃくちゃ苦手にしているわけじゃないしね。ただ、タイムリーというのは大きいんじゃないかなと思うけど」
-ガンケルはまずい守備があった中でも粘った
「コンディションもね、ちょっとどうかなと思ったんやけど、しっかり投げてくれたし、今日の状態見てたら大丈夫そうなんで、それも1つホッとする材料でもあるし、まあ粘ってくれてる、まだもちろんね、内容的にはいけたと思うし、しっかり先発投手としての仕事はしっかりやってくれたと思います」
-2軍では藤浪と伊藤も好投
「今、本当に投手陣が頑張ってくれてるので、何かきっかけがあればグッといけるようなチーム状態にはなりつつある。そこに将司や晋太郎が入ってくるのは、こっちとしては一気に波に乗る材料になると思う。だからこそバッター陣もどうとっていくか、どうつなげていくか。ミスが点につながっている部分もあるので。ミスもあるんだけどプロである以上、少なくしていかないとダメなんで」
-大山の体の状態は。4月24日ヤクルト戦(神宮)で左脚を痛めた当初と比べどうか
「あそこから悪くなってることはない」