京大が近大から勝ち星をあげて1勝1敗とし、82年の新リーグ発足以降、初となる2位の可能性を残した。

2点を奪って1点差に迫った6回2死満塁で代打の梶川恭隆外野手(4年=旭丘)が直球を振り抜き、左翼へ放り込んだ。「打った瞬間、絶対に入ると思いました」と手応え十分の1発は大学での公式戦1号。自身初のグランドスラムで勝利の立役者となった。

元ソフトバンクの近田怜王監督(32)は梶川について「1発はできすぎ」としながらも、「ウチのチームで一番信頼している代打。去年から長打力もついてきた」と信頼を置く。

京大は今春リーグで関大と立命大を撃破。勝ち点「2」として、3年4季ぶりの最下位脱出を決めている。新リーグ発足の82年以降では19年秋の4位が最高順位。快進撃に梶川は「今は京大の歴史をつくっている途中にいて、充実しています。できる気もしてきています」。京大野球部が歴史を塗り替えようとしている。