3校三つどもえの最下位決定プレーオフが始まり、青学大が接戦を制して入れ替え戦回避へ王手をかけた。

主将の1発が、流れを引き寄せた。初回1死一塁、山田拓也内野手(4年=東海大相模)が、外角直球をとらえて逆方向左翼席へ先制の2ランを放った。今春リーグ戦では2本塁打を放っており「(スタンドに)いくかなと思いました。とにかく後ろにつなげることを考えて、集中して打席に入りました」と振り返った。

2-1で迎えた9回にスクイズで1点を追加し、リードを広げた。

先発の北村智紀投手(4年=龍谷大平安)が完璧な投球で試合をつくった。2回2死から5者連続三振を奪うなど、6回まで無安打無失点。7回に1安打を許し1失点したところで降板したが、先発としての役割を果たした。北村は「今シーズンで一番良かった。勝ちたいという気持ちの面が強かったです」と明かした。

安藤寧則監督(44)は「選手がしっかり頑張ってくれた」とねぎらった。20年秋に2部優勝し、新型コロナウイルスの影響で入れ替え戦なしで1部に昇格した。1部残留に向けて、指揮官は「いい意味で、この状況をとらえていく。これを越えてこそ、1部の価値が出てくる。精神面も強くなるし、今日の1勝は大きい」と話した。