青学大、中大、日大の3校三つどもえの最下位決定戦は、既に1敗していた中大が青学大に打ち勝った。これで3チームが1勝1敗で並び、リーグ順位決定戦は再度6月1日から行われることになった。ここでも決着がつかなかった場合は、<1>総失点<2>得失点率<3>チーム自責点率<4>チーム打率<5>抽選(コイントス)で順位を決定する。

試合は、中大が1点先制されて迎えた2回に四球、失策に犠打を絡め、1死二、三塁とし、石井巧内野手(3年=作新学院)の右前適時打で同点に追いついた。さらに1死満塁とし、繁永晟内野手(1年=大阪桐蔭)の右越え適時三塁打で勝ち越し。続く打席に入った主将の北村恵吾内野手(4年=近江)は「後ろには森下がいる。あいつにつなごうと思った。気持ちだけは負けませんでした」と、内寄りの真っすぐを振り切り、レフトスタンドへ2ラン。この回、一挙7点を挙げ試合をひっくり返した。

3回に4点を返されたが、この回途中からリリーフエースの西館勇陽投手(4年=花巻東)が登板。自己最速を更新する154キロの真っすぐとカットボールで青学大打線を抑え、5回1/3を投げ1失点。好救援で勝利につなげた。

清水達也監督は「よく頑張ってくれました。接戦になる覚悟はしていた。まだ戦える。次の試合も全力でいけるように頑張ります」と意気込んだ。

▽青学大・安藤寧則監督「必死さは出ていたのですが、プレッシャーがかかる試合で力が出せなかった」

◆東都大学野球1部リーグ順位決定戦(UDトラックス上尾スタジアム)

・6月1日 青学大ー日大

・6月2日 中大ー日大

・6月3日 青学大ー中大

※いずれも午前10時試合開始

※2部は東洋大が優勝。1部2部入れ替え戦は6月20日から行われる。