ヤクルト塩見泰隆外野手(28)が、プロ初となる3打席連続本塁打を放った。

今季初めて「2番中堅」で先発。まずは1回1死、楽天先発滝中の3球目、低め142キロ直球を捉えて左翼席へ先制の6号ソロ。21日DeNA戦(横浜)以来の1発で先制点をもたらし「チャンスメークすることを心掛けて打席に入り、大振りせずコンパクトに打てました」と喜んだ。

2回1死一、二塁では同じく滝中の5球目、外角141キロ直球を逆らわず右中間へ7号3ラン。「有利なカウントだったので迷わず思いっ切って打ちにいきました。コースに逆らわず打つことができました」と振り返った。

さらには4点リードの4回1死、同じく滝中の2球目、外角への129キロスライダーを捉え、バックスクリーンへ8号ソロ。3打席連発に「2本出て自分でもびっくりですが、たまたまです。こわいくらいです」と話した。

塩見の活躍もあり、試合は8-1でヤクルトが勝利した。

 

▼塩見が自身初の1試合3本塁打。ヤクルト選手の1試合3発は16年山田以来で、3打席連続本塁打は06年ラロッカ以来7人目。楽天生命パークでの3打席連発は17年アマダー(楽天)以来だが、日本人選手では75年山崎(ロッテ)以来47年ぶり。また、2番打者の3打席連発は04年内川(横浜)に次ぎ2人目。これまで2番と9番だけが、3連発を記録した打者が1人しかおらず(9番は67年の巨人堀内)、2番での3連発は珍しかった。

 

◆塩見泰隆(しおみ・やすたか)1993年(平5)6月12日生まれ、神奈川県出身。武相-帝京大からJX-ENEOSを経て、17年ドラフト4位でヤクルト入団。昨季は9月18日巨人戦でサイクル安打を達成するなど、打率2割7分8厘で初めて規定打席に到達(13位)。初のベストナインを受賞した。179センチ、76キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸4500万円。

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