左肘のクリーニング手術から復活した楽天辛島航投手が、2試合連続の好投で2勝目を挙げた。5回2/3を5安打無失点。6回2死から走者を2人出しての降板に「欲を言えばアウトをあと1個取りたかったです。後続を抑えてくれた西口に感謝ですね」と反省を残したが、5回68球だった5月25日の阪神戦よりも長くマウンドに立ち、93球を投げた。

直球の球速は140キロに満たないながらカーブ、チェンジアップ、スライダーで巧みに緩急をつけた。味方が得点した1回と3回は、ともに直後の守りを3者凡退に。「先制してもらっていますし、流れ的にはゼロで抑えた方がいい。どの回も一緒ですけど、先頭打者を切れたのがよかったです」と流れを渡さなかった。相手先発の高卒2年目左腕、中日上田とは投球スタイルが似ていたが、強気さ、投球術で貫禄を見せた。

▽楽天西口(6回2死満塁で登板し、中日木下を2球で遊飛に)「気持ちで負けないように、打者と勝負することを心がけてマウンドに上がりました。しっかり自分の気持ちで押せたのが良かったと思います」

▽楽天島内(2打席連続適時打。適時打は15試合ぶり)「チャンスで今年なかなか打ててないんで、これをきっかけにいい形で今後打っていけたらと思います」

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