阪神が6点差をはね返す大逆転劇で、BIGBOSSの甲子園帰還白星を阻止した。

阪神OBの日本ハム新庄剛志監督(50)の監督就任後初の甲子園。平日にもかかわらず今季最多4万2574人の観衆を集めた注目の一戦を飾った。

大山悠輔内野手(27)が主役だった。2回に10号ソロ、4回に11号のソロ。さらに8回にも12号ソロと左翼席に3本のアーチをかけた。大山の1試合3発は18年9月16日のDeNA戦(横浜)以来。甲子園では初めてだった。

8回の1発で、最大6点あったビハインドを1点まで詰めた。押せ押せムードの中、さらにチャンスを作り、1死満塁から代打山本泰寛内野手(28)が右前に同点打。続く島田海吏外野手(26)が押し出し四球を選んで、ついにスコアをひっくり返した。近本光司外野手(27)の右前打も出て2点リードとした。

序盤は新庄野球に押されっぱなしだった。先発のアーロン・ウィルカーソン(33)が炎上。立ち上がりから甘い球を次々と強打された。スクイズやヒットエンドランなど、日本ハムのベンチワークにもかき回され、ともに自身ワーストの8安打7失点と散々。3回でKOされた。

初回の失点でウィルカーソンの連続無失点は17回でストップ。ローテ屈指の安定感を誇る右腕が、なすすべなかった。

だが大山に引っ張られた打線がじりじりと差を詰め、終盤で逆転した。6点差の逆転勝ちは20年11月5日のヤクルト戦(甲子園)以来。虎が勢いづいてきた。

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