阪神2軍が大敗を喫し、13連勝からの3連敗で首位陥落となった。先発した小野泰己投手(28)が1死も取れず、5四死球を許すなどして6失点で降板。3番手のドラフト2位鈴木勇斗投手(22)は満塁弾を含む2被弾を食らうなど、5安打4四死球7失点の乱調だった。同4位の前川右京外野手(19)は、初回の守備で外野フェンスに激突した際に、上半身のコンディション不良が再発した模様。平田勝男2軍監督(62)の一問一答は以下の通り。

-苦しい展開になった

「小野も中継ぎでというところで、こういう所で先発で1回チャンスやりたいというところがあったんでね。絶好のチャンスだと思って、こういう時に小野、鈴木というところをどっちかまた先発で試したいなというところだったんだけどね。もう力不足だよ、これはね。明らかに見ての通りなんで。これはまたやり直すしかないし。だからといって1軍じゃないんだから、チャンスなくなったわけじゃないんで。もう1回またいいものを出せるようにピッチングコーチが指導してくれると思うよ」

-鈴木が満塁を背負った際には自らマウンドへ

「『打たれろ』って言ったんだよ、そしたら打たれたよ、本当に。本当に打たれんだもん。『お前の責任でもなんでもないんだから、打たれてええやん、打たれて何点でも取られたらええよな』って板山や片山に言ってな。竜平(小幡)もウンウンって。内野手もみんな思ってるよ、『打たれろ打たれろ』って。そしたら満塁ホームラン打たれよって。『それでええ』って言ったんや。四球四球じゃ自分のあれにならない、勉強に。まだまだ1年目や、鈴木なんて。満塁ホームランは俺もさ、がっくりきたけど、『打たれろ』といった手前怒るわけにはいかないから、『それでええねん』って言ったよ。ベンチで。それでいいやん。打たれろって俺が言って打たれたんやから。言うこと聞くんやなって。今度は『抑えろ』って言うわ。これは俺の大反省。『打たれてええやん』でボカーンや。俺の今日のゲームの一番の反省点や。『抑えろー!』っていうべきやった」

-初回の守備で左翼フェンスに直撃した前川は打席に立たずに交代

「またやっちゃった。激突や。しょーがないもんね、あれ。あれまた、ちょっと明日の状況を見てだろうけど、(患部が)うずくっちゅうかあれやったんで、もう大事をとって。大事をとってじゃないな。無理なんで。これは甲子園で守備的に一番勉強になるところで、こういう落とし穴っちゅうか。一生懸命やってのプレーなんで。こういうことが起きてそれでフェンスを怖がるような選手になってほしくないけど。ちょっとまたリタイアする可能性は高くなったな。代えなきゃいけないくらいだから」

-その後ホームにいい送球はあったが

「(2回に)打席(の予定)だったのでね、本人というよりかは、トレーナーの方からちょっとって言うから、それだったら打席立たせちゃダメだと。しょうがないから片山(を)いかせた」

-痛めた箇所は

「同じところだと思うよ。せっかく(故障が)終わったところだったのになぁ、参った。一番これが痛いや」

-江越が2試合連続の本塁打

「江越はもう、終わってからずっと努力しているし、バットの構えを、こう、ヘッドを入れているところからいろいろと自分で、何ていうの、自分でさ、何かつかもうとして、ヘッドを入れずに(打っている)。やっぱり、そういう工夫をしだしているよ。ああいう守備と肩があるんだから、足と。ちょっと打てればね、毎年、ファームではいっぱい打ちよるんだけどな。だいたい、1打席目に打ったら(そのあとの打席は)打たないんだけど、きのう(11日)も1打席目に(右翼への三塁打を)打って、次に(左翼)ホームランやろ。今日もあのセンターライナー(5回の第3打席)も惜しいし、強引にいかなくなっている。そこはね、江越もやっぱりいろいろと試行錯誤しながら(やっている)。ツボにきたらボコンと(1発が)あるからね。そういう魅力も含めてね。大振りしない。何とか、三振もアウトも一緒じゃあね。三振しないにこしたことはないので、そういうところでいまは取り組んでいるわね」

-島本が復帰後初の複数回。2回を無失点

「小林も含めて、来週にテストをして、(内容が)よければ故障者リストから外れる。俺が故障者リストに入りたいわ。『打たれろ』なんて言って打たれて…。俺が故障者リスト入りだ」

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