大荒れか激励か-。阪神タイガース親会社の阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会が15日、大阪市で開催される。株主から厳しくも愛のある質問が飛び交うことで有名な梅雨時の風物詩。今年はどのような質問が飛び出すか?

昨年の株主総会はまさかの無風だった。2位巨人、ヤクルトに7ゲーム差をつけてセ界トップを独走。さらにルーキー佐藤輝が16本塁打をマークするなど新戦力が次々と台頭した。株主からは阪神球団についての質問は1つも出ることなく「信任」という形で総会を終えた。

今年は状況が違う。今季限りの退任を表明した矢野監督の4年目は開幕から9連敗など歴史的な大コケ。苦難が続いた。ただ、交流戦では12勝6敗と持ち直し、現時点でリーグ4位まで浮上。ここに来て3位広島とは2差と、リーグ戦再開後にすぐにでもAクラス入りを狙えそうな位置につけている。

阪急HDと阪神電鉄の経営統合後、初の総会となった07年は、球団売却を心配した株主に角社長(当時)が「そんなバカな経営者はいない」とキッパリ否定。17年には阪神電鉄の車両にオレンジ色が使われていたことに対して「あの球団(巨人)の色は変えることはできないか」と珍質問も飛び出した。果たして今年は…。まったく読めない。【桝井聡】

【関連記事】阪神ニュース一覧