阪神が連敗を4でストップした。3回に島田海吏外野手(26)の右前適時打で先制すると、さらに2死満塁から大山悠輔内野手(27)が中堅へ3点適時三塁打を放ち、一挙4点を奪った。前日1日まで4試合で15打数1安打、0打点と急降下していたが、試合の主導権を握る貴重な1打を放った。2点差に迫られた8回には1死一、三塁から山本泰寛内野手(28)が一塁前にセーフティースクイズを決め貴重な5点目となった。

先発の伊藤将司投手(26)が5勝目。湯浅京己投手(22)、岩崎優投手(31)が無失点で試合を締めた。

試合後の矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。

 ◇   ◇   ◇

-伊藤将は立ち上がり粘った

矢野監督 そうやね。前半、締まりのない守備が出て嫌なムードやったけど、そういうところで粘ってくれたし。序盤は将司が流れをつくってくれた

-7回までいってくれたことも大きい

矢野監督 まあ、そうやね

-先発陣が疲れも見える中で青柳と2人で支えている

矢野監督 安定感はヤギと同じようにあると思うし。たらればを言っちゃうとどこまでも欲が出ちゃうけど、1点でいければより最高やったと思う。満足せずに、まだやれたこともあると思うから。そういうところもありつつ、しっかりした将司のやることをやってくれているなというのはもちろんあるけどね

-湯浅、岩崎も0に抑えた

矢野監督 まあ…昨日も言うたけど、今、湯浅に大事なのはやられた経験をプラスに変えていくっていうこと。やっぱり昨日打たれたバッターがいきなり来るわけだから。“くそっー”と思いながら向かっていけているんでね。昨日だって別に逃げたわけじゃないんやから。勝負での結果はそれは出るから。それを受け止めて、もちろん俺も若いピッチャーを使う以上は納得してるし。今日、逆にそういう気持ちを持って三振で打ち取れたっていうのは、またアイツがいいピッチャーになっていくのにつながると思うんで良かったよ。スグル(岩崎)も最後1本ヒット打たれちゃったけど、うん、いいボールが行っていたし

-3回は梅野の勇気ある三盗から得点に

矢野監督 まあ勇気というか、ウチにとっては当たり前のことやし。でも当たり前のことをスッとできるっていうのは、リュウ(梅野)のキャッチャーっていうポジションでありながら、ああいうことができるっていうのはリュウのセールスポイントというか長所だと思うから。あれである意味ちょっと流れが変わったり、動いたりチカ(近本)の盗塁もそうやけど。うちはそういうところで流れ変えていく野球はしてるんで。勇気はいるけど、ある意味当たり前のことをしっかりやってくれたかな

-その後、島田、大山がタイムリー

矢野監督 そうやね。悠輔もね、めちゃくちゃ打ってくれていたけど、ここ最近はね、出てなかったんで。あそこで3点というのは大きかったし。島田もね、左ピッチャーでも何とかしていくというところを見せてくれれば。あとの打席がもうちょっとねちっこくいってくれたらね、いいなというのはもちろんあるけど。まあ、まあ島田に関してももちろん発展途上だから

-3回終了時に監督が円陣で話をした

矢野監督 いやちょっと守備に締まりがなかったから。オレらはよく言うけどかっこいい野球じゃねえだろって。もっと締まったかっこいい野球しようぜって。悠輔もあれは捕れるやろうし、拓夢だってあれは捕って当たり前だろうし。誰も気を抜いたとかそんな風ではないんだけど。結果から振り返っちゃうとやっぱり締まりがないとかそういう野球が前半あったので。そういうところでは、そういう野球じゃないだろと。かっこいい野球しようぜと

-連敗が止まって明日は先発才木

矢野監督 うんうん、才木は別にね。自分のことで精いっぱいだし。手術で投げられなかった気持ちとか、携わってくれた多くの人がいるんで。思い切って腕振ることが明日の才木のやることだし。それだけまずやって。結果はもちろんいい方がいいけど、そういう思いをぶつけてくれたら、そういうのが野手に伝わると思う。そういうピッチングをしてくれたらと思います

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