希代のスラッガーゆえの記録といえる。西武中村剛也内野手(38)の通算三振数が1955となり、清原和博氏の日本記録に並んだ。

「7番三塁」で3日ソフトバンク戦に続き先発出場。試合前まで通算三振数は1954で、8回に本田から三振を喫して、最多タイ記録となった。清原氏の2338試合に対し、中村は1913試合目。425試合早い到達となった。

中村はプロ2年目の03年9月28日日本ハム戦で1軍デビュー。カブレラの欠場で白羽の矢が立ち、「4番一塁」で出場した。初回2死三塁から、ミラバルから中堅フェンス直撃の先制二塁打を放ち、3回の第2打席に三振。これがプロ初三振だった。

「三振はしたくはないですけど、仕方ないかなと思ってやっている」と言う。本塁打か、三振か-。そんなスタイルで実績を積み重ね、今季でプロ21年目を迎えた。本塁打数は、現役最多の446本。ホームラン王6回、満塁弾は歴代最多22本をマークしてきた男の三振は、もう1つの“勲章”でもある。

▼中村が8回に空振り三振を喫し、清原(オリックス)に並びプロ野球最多の通算1955三振を記録した。初三振は03年9月28日日本ハム戦でミラバルから。清原は2338試合に出場したが、中村はこの日が1913試合目。通算1000三振以上で、試合数より三振数が多いのはブライアント(近鉄=773試合で1186三振)と中村だけだ。通算三振記録は68年に野村(南海)が1位となり、86年6月14日に衣笠(広島)が更新。その後は00年6月1日に秋山(ダイエー)04年4月4日に当時巨人の清原が塗り替えた。秋山→清原→中村と、三振記録1位は西武の4番で活躍した打者が続いている。なお、2人の三振内訳は清原が空振り1608個、見逃し347個で、中村は空振り1659個、見逃し296個。

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