東海大静岡翔洋中(静岡1位)が県勢対決を制し、2連覇した。高台・佐鳴台中(同2位)に3-0で快勝。先発の加藤瑞紀投手(3年)が6回3安打無失点と好投した。両チームは全国中学校体育大会(18~22日、札幌市)に出場する。

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翔洋中の加藤が気迫を見せた。6回で6三振を奪い、被安打はわずか3本。70球の省エネだった。「カーブの切れがよかった。仲間を信頼して、打たせる投球ができた」。最後の7回は、海野恵伸投手(3年)が3者凡退に抑え、完封リレー。先月の県大会決勝(7-0)に続き、高台・佐鳴台中に得点を与えなかった。海野は同決勝で先発し、5回2安打無失点。両投手の安定ぶりが際立った。

加藤はこの日、打撃でも0-0の5回1死二、三塁で内野安打を放ち、先制点を挙げた。「早く楽になりたかったので、力強く振りました」と笑顔を見せた。チームは走塁練習の成果を発揮。6回無死二塁から三塁へ盗塁した際、相手の送球ミスを誘い、ダメ押しの3点目を挙げた。

加藤の今大会の背番号は「18」。「全国大会では1を背負って、チームに貢献したい」。県勢12年ぶり5度目の全国優勝を目指し、左腕を振る。【山口昌久】

高台・佐鳴台中は初Vならず 太田監督「上出来」

高台・佐鳴台中は初出場初優勝には届かなかった。先月の県大会決勝に続く完封負け。ただ、失点は7から3に減らした。主将の山上琉捕手(3年)は「悔しいけど、強豪相手に中盤まで接戦に持ち込んだことは自信になった」と振り返った。太田亮平監督(38)は「選手は力を出し切った。東海大会準優勝は、上出来な結果。全国でもチャレンジ精神を忘れないで戦いたい」と望んだ。