楽天は一丸で勝利をつかみ、1日で3位に再浮上した。

オリックス山本の前に8回まで無得点だったが、9回1死から岡島豪郎外野手(32)が代わった平野から右越えへ同点2号ソロ。土壇場で追いつくと、10回にワゲスパックから打線が押し出し四球をもらい、勝利した。

投げては、先発辛島が5回1失点のあと、宋家豪、ブセニッツ、宮森、西口、松井裕と1イニングずつ0でつないだ。

岡島は「こういうゲームを取りたいなと思っていた。うまく追いついて、最後、みんなで点を取って勝てた。ゲームとして、すごく大きい」と喜んだ。

13年の日本一を知る。「あの時は2年目で、ただただ、がむしゃらに一生懸命やってただけ」と言いながら、混戦が続くリーグ戦について、こう言った。

「やってる方もプレッシャーがかかるゲームが多くなるし、その中でも、こういうゲームを取れるのは自分にとっても自信になるし、チームにとっても成長できる。もっともっとプレッシャーがかかるゲームが出てくる。こういうゲームを、もっと取れるように」。

経験に裏打ちされた言葉は、頼もしかった。

○…石井GM兼監督が最後の勝負どころで自ら動いた。1点を勝ち越し、迎えた10回裏の守り。1死二塁でオリックス吉田正を申告敬遠で歩かせた。直前に自分でマウンドへ行き、松井裕に伝えた。「どうするという話をしたら迷う。松井を出した時点で同点は考えられない。勝つか負けるかだけ」。松井が後続を断った。普段は小山投手コーチの役割を担った指揮官は「僕が行っても小山と体形一緒だから」と冗談めかして喜びに浸った。

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