中日立浪和義監督(52)が15日、スカウト業進出を明かした。阪神に3連勝したチームは16日からの広島3連戦に備えて大阪から広島へ移動。敵地で行った若手らの練習を見守ると、10月20日ドラフト会議の話題を向けられ「極力、テレビをつけるようにしている。高校野球とか注目されている選手とか見るようにしている。戦力補強も先を見据えたプランでやっていかないと」と意欲を燃やした。

すでにPL学園時代に春夏連覇した夏の甲子園大会にも、画面越しに目を光らせていた。「本塁打2本打った鶴岡東の捕手。ヤクルト村上の弟も楽しみ」。具体的に鶴岡東(山形)土屋奏人捕手(3年)、九州学院(熊本)村上慶太内野手(3年)の名前を挙げ、「二松学舎大付の1年生右打者もすごい。将来楽しみ」と片井海斗内野手(1年)にも注目した。右打者では、高校の先輩、83年の清原和博以来39年ぶりに「1年生4番アーチ」の姿をインプットした。

スカウト登録も申請した立浪監督は「(遠征で)東京に行ったときに試合があれば見てみたい」と語り、巨人戦、ヤクルト戦の合間に神宮球場での大学野球視察にも前向き。甲子園期間中の編成会議は12日に終わったが、「そのうち出る」ときっぱり。来季を見据え“立浪スカウト”が積極的に動き出す。【伊東大介】

○…立浪監督が敵地マツダスタジアムで若手野手に向けた座学を開講した。室内練習場で行われた指名練習では岡林、郡司らと車座になって訴えかけた。「もっと意識を高めろと。直さないといけないところは本気で変えようと思わないと変わらない。もっと練習しないとレギュラーとの差は埋まらない」。コロナ禍でベテラン大島らが戦列を離脱しており、意識改革を促した。

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