西武が球団通算5000勝を達成した。史上6球団目となる。オリックスに勝利し、メモリアルな白星を手にした。

1点を追う4回。相手投手が山崎福に代わると、一気に打線が目覚めた。源田の右前打を皮切りに、森、山川、中村、呉念庭、鈴木の6連打を含む一気に8安打を集めた。5点を奪って、逆転に成功した。

3回までは緊急登板だった山崎颯に1安打、5三振と、ほぼ完璧に抑えられたが、代わりばなで集中打を浴びせた。5回、6回にも1点ずつを追加するなどリードを広げていった。

球団としての初勝利は西鉄時代の50年3月16日東急戦。5000勝到達は巨人、阪神、中日、オリックス、ソフトバンクに次いで6球団目だが、過去の5球団は1リーグ時代から参加。西武は2リーグ分立の50年に誕生しており、2リーグ分裂後の50年以降に誕生した球団では、最速の5000勝到達となった。

辻監督は「長い歴史の中で、多くのファンの皆さまに応援していただいたからこそ、ひとつひとつ勝利を積み重ねられました。私は現役時代に2500勝、3000勝を経験しましたが、まさか監督として5000勝の節目に立ち会えるとは、当時は考えてもいませんでした。この瞬間に監督としてチームを率いていることに対して、非常に光栄に思いますし、これからも強いライオンズであり続けることに重責を感じています」と話した。

▼球団通算5000勝=西武 28日のオリックス24回戦(京セラドーム)に勝って達成。初勝利は西鉄時代の50年3月16日の東急1回戦(大須)で、通算成績は5000勝4437敗390分け。5000勝到達は07年の巨人、15年の阪神、中日、オリックス、ソフトバンクに次いで6球団目。過去の5球団は1リーグ時代から参加しており、2リーグ制後(50年以降)に誕生した球団では初めて。なお、2リーグ制後の成績だけで5000勝到達は16年巨人、今年のソフトバンクに次いで3球団目。

 

○…山川が37号2ランを含むプロ初の4安打をマークした。5打数4安打3打点。4回に三塁内野安打、5回に左前打、6回に左前打を放つと、8回は中堅左へぶち込んだ。不動の4番は「1本目の安打はちょっとラッキーでしたが…特にないです」と4安打は特に気にとめず、「入るかどうか微妙でしたが、入って良かった」と何よりアーチを喜んだ。

○…キャプテン源田が6連打の口火を切った。4回に先頭打者で右前打。「いい形で後ろにつなぐことができてよかった」と逆転の流れをつくった。8月の月間打率は3割4分7厘と好調を維持する。節目の白星には「偉大な先輩方が積み重ねてきた勝利が5000勝まできました。この後も勝ちを積み重ねていけるよう頑張っていきたいと思います」と語った。

○…エンスが5回2/3を5安打4失点(自責3)で、9勝目を挙げた。初回に右翼愛斗の後逸も絡み1点を失ったが、続くピンチはしのいだ。「踏ん張れたのは良かった」。ただ森の下腹部にファウルチップが直撃し、中断した直後だった6回2死一、二塁では3ランを浴びてしまい、マウンドを降りた。「きっちり終われなかったのは残念だし、悔しい」と反省した。

▽西武鈴木(4回に中前適時打、5回に左犠飛で2打点)「(4回は)いいリズムで打席が回ってきたので、何とか打点をと思って打席に入った。追加点になるヒットになって良かった。(5回は)ゴロにならなければ1点入ると意識して打席に入った」

▽西武愛斗(1回に適時失策を犯すも、4回に適時打)「しっかり芯に当たって、ヒットになって良かった。先輩が回してくれたチャンスの場面でしたし、初回にエラーをしているので、打って取り返そうという気持ちで打席に入りました」