ロッテ安田尚憲内野手(23)が「村神様」に負けじと絶好調ぶりを発揮し、チームを2カード連続勝ち越しに導いた。5回1死二塁。ど真ん中に入ってきた楽天早川の直球を見逃さなかった。右翼席への5号2ランは前夜に続く2試合連発。「昨日、今日の当たりは自分のスイングでいいポイントで打てているので、これを自信にしていけたら」。試合中盤に、大きく突き放す1発となった。

この3連戦は初戦で4安打をマーク。3戦連続マルチ安打で、計12打数8安打の打率6割6分7厘と大暴れした。「体重移動がうまくできて、前でさばけている。自分の映像を見てて、上下の移動が激しいと感じて、下半身をドッシリして、できるだけ横の移動だけのイメージ」と、自身の打撃を俯瞰(ふかん)した。この日は第1打席で、同僚・三木によって登場曲に「サライ」を流されたが、動じず中前打。「ドッキリっすね、完全に。サプライズで流されました。さらに流れつかめました」と、むしろきっかけに変えた。

プロ5年目。ヤクルト村上とは、日本ハム清宮とともに高校ビッグ3と呼ばれた。同じドラ1として、その活躍は自然と目に留まる。「村上のニュースはよくやっているので目にはしますし、もうすごすぎて参考にもさせてもらっています。振りも強いですし、自分から崩されないのですごいなと」。同じ大型内野手で左の長距離打者。井口監督も「こういう状態をずっと期待していた」と、待ちに待った覚醒。9月の反攻には安田がいる。【栗田成芳】

○…小島が早大対決を制し3勝目を挙げた。序盤から大量援護を受け7回6安打1失点。スライダーがさえ渡り7奪三振をマークした。早大の2学年後輩、楽天早川に投げ勝ち、先輩の貫禄を見せる内容と結果。試合前、急性リンパ性白血病の治療を続け、6月に“入団”した小学5年生の宇都宮幹汰君が始球式に登場。バトンを受けマウンドに上がった小島は「幹汰君がすごくいい始球式をしてくれたので、その流れで初回3人で抑えられたのが、今日の勝因」と感謝した。

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