守備の乱れが響き、巨人が連敗を喫した。

同点の5回無死一塁、広島西川の放ったゴロを二塁の吉川尚輝内野手(27)がはじいて無死一、二塁。そこから堂林の適時二塁打でリードを許した。さらに6回2死一、二塁には矢野のボテボテの内野安打を吉川が前進して一塁へグラブトス。しかし送球が乱れて、二塁走者の生還を許した。

 

■1つ目は「しょうがない」が、2つ目は「ミス」

今季11失策目はプロ6年目にして自己最多。これまでは19年の4失策が最多だった。元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(50)は5回のファンブルについては「完全にイレギュラーだってこっちも分かったから。あれはもうしょうがないなと思う」と擁護した。しかし、6回のグラブトスでの悪送球については「打球判断のミスかな、というね。ピッチャーが捕ったら間に合うけどピッチャー以外だったら間に合わないかなという打球だった。そういうミスが起きるとやっぱり負けるわね。1点取られちゃいけない場面でああいうミスが出るというのはやっぱり大きいね」と指摘した。

 

■「レギュラーだし、頑張ってもらわないと」

その指摘も吉川への期待があってこそ。今季は120試合目にして20年の112試合に迫る109試合に出場。二塁手のレギュラーとして奮闘している。直近3試合で無安打だったが、第1打席には14打席ぶりの安打も放った。元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチは「きついのは分かってるんだけど、それこそレギュラーだし、頑張ってもらわないと」と期待を込めた。

 

○…赤星が2カ月ぶりの先発マウンドで苦しんだ。1回、3四死球で2死満塁とすると、堂林に2点適時打を許した。3回にも坂倉に2ランを浴び、3回4失点でKO。「立ち上がりから四死球を出して点を与えてしまい、(援護を)守り切れず申し訳ないです」と反省した。桑田投手チーフコーチは「期待していたんですけど、大事に行きすぎた。次は結果を出してくれると信じてます」と次の先発登板に期待した。

▽巨人岡本和(1回2死一塁で適時二塁打を放つなど、7月1日広島戦以来、約2カ月ぶりの猛打賞)「なんとか後ろにつなごうと思った結果、打てて良かったです」

【ニッカン式スコア】28日の広島-巨人戦詳細スコア