阪神は数字に表れない守備のミスも響き、引き分けを挟んでの4連勝を逃した。先発の藤浪晋太郎投手(28)も6回3失点で自身3連勝を逃し、今季3敗目(2勝)。チームは4位広島、5位巨人とのゲーム差を3に縮められた。

好調藤浪はこの日も2回まで完全投球。だが、3回に不運な内野安打から1番坂本の右前適時打で先制されると、雲行きが怪しくなった。同点の5回は、先頭7番吉川のライナーを中堅手近本光司外野手(27)が目測を誤って後逸(記録は三塁打)。無死三塁から7番大城に左前適時打を浴びた。

6回は無死一塁から4番中田の三ゴロを佐藤輝明内野手(23)がファンブルし、打者走者しかアウトにできず。ここから1死一、三塁とされると、藤浪の6番若林への2球目スライダーがすっぽ抜け、痛恨の暴投で3点目を失った。

藤浪は1軍復帰後では5戦連続でクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)を達成。だが、21年4月16日ヤクルト戦以来505日ぶりの甲子園星はならなかった。

7回は2番手のラウル・アルカンタラ投手(29)が2/3回を4安打4失点。2死一、二塁の場面では、5番岡本和の左中間前方への飛球に遊撃手中野拓夢内野手(26)が一瞬追うのをためらい、最後はグラブに当てながらも2点二塁打としてしまった。

打線は1点を追う4回に3番近本が3号右越えソロを放ったが、5回以降は反発力を見せられなかった。

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