主将が一振りで決めた。1-1の延長11回1死、DeNA佐野は巨人大勢の初球153キロを捉えた。左中間へたたきこむ決勝の18号ソロに「完璧です。投手陣が本当に頑張ってくれたので、体がちぎれるくらい思いきり振ってやろうと思いました」と胸を張った。

先発今永は7回まで最少失点でこらえた。勝ち越し直前には入江が、1死満塁と苦しみながらゼロでしのいだ。投手陣の粘りに佐野は攻守で応えた。5回2死二、三塁のピンチで、左前へ落ちそうな当たりに猛チャージ。「入ってくれ-」。のばしたグラブに地面すれすれで打球を収め、勝ち越しを許さなかった。

前カードは広島にすべて0封負け。「全員悔しい思いをしたし、特に野手は1点も取れずに3連敗した。残り1カ月、投手を助けられるように打線で頑張りたい」と心を強くした。3回に牧がチーム30イニングぶりの得点となる適時打を放ち、負を断ち切った。

これで巨人戦は6月23日から1分けを挟んで7連勝となり、92、94年の球団記録に並んだ。三浦監督は「最後キャプテンが決めてくれましたけど、全員の勝利です。いいスタートを切れた。ナイスゲーム」。ここからは9連戦、1日空いて10連戦と続く。長い9月、優勝争いに食らい付く。【鎌田良美】

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