オリックスが最下位の日本ハムに痛恨の連敗を喫した。この日は首位ソフトバンク、2位西武が先に敗れており、北の大地で訪れた“ひとり勝ち”のチャンスに1点差で競り負けた。

ここぞの場面でミスが出た。1点を追う8回無死一、二塁。3番の吉田正が右翼に大飛球を飛ばし、同点は確実と思われたが、二塁走者の福田はスタートが遅れて三塁ストップ。中嶋監督は一塁側ベンチで表情を固め、打った吉田正も一塁ベース上で苦笑いだった。

その後、無死満塁の絶好機で4番頓宮から3者凡退で無得点。オリックスにとって札幌ドームでのラストゲームはこれが響いた。中嶋監督は「(走者を)かえそうと思って、みんな頑張っている。そこでかえせなかったのが現実。後ろを見ている場合じゃない。乗り越えていくしかない」と目の前の一点を見つめた。

勝敗を分けた痛い走塁ミスには「こちらの指導力不足。言い続けていかないといけない。これが1軍の大事なゲームで出るということはまだまだ真剣度合いが足りない」と腕を組んだ。

ソフトバンク、西武を1ゲーム差で追う3位で、残り16試合。「責任を全部こっちに押しつけて良いので、思い切ってやってほしい」。昨季V監督の言葉が、最後の札幌に染みた。【真柴健】

▽オリックス竹安(3回途中2失点)「先発として早いイニングでマウンドを降りる形になってしまい、申し訳ないです」

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