カナフレックスが「虎パワー」で競り勝ち、2大会連続4回目の社会人日本選手権出場を決めた。元阪神の救援投手として85年日本一にも貢献した福間納監督(71)は「守備で、今大会はいいところでいいプレーが出た。守り勝った試合が多い。(迫は)完投は初めて。強い気持ちを前面に出してくれた」とたたえた。

丁寧な投球で9回2失点完投の迫勇飛投手(23=履正社医療スポーツ専門学校)は「この試合で負けたら終わり。このチームのエースになりたい。ここで勝たせて連れて行く」と気合十分で有言実行の完投だ。福間監督に制球の重要性を学んだ。「去年までスピードにこだわっていた。試合を作るとか、勝たせる投球には、コントロールが第一」。勝負どころで生かした。

守備を鍛えたのは元阪神内野手の藤井宏政助監督(32)だ。森田皓介主将(23=立命大)も「内野手は、ずっとノックを打ってもらってアドバイスをもらっている。二遊間が安定してきました」と手応えを口にした。元プロのアシストで全国の切符を引き寄せた。