1軍に昇格した阪神・高寺望内野手(19)が「8番二塁」で即スタメン出場。記念すべきプロ初安打を放った。

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◆名前 高寺望夢(たかてら・のぞむ)

◆生まれ 2002年(平14)10月17日生まれ、長野県出身。178センチ、76キロ。右投げ左打ち。背番号67。

◆球歴 長野・上田西高から20年ドラフト7位で阪神入団。甲子園の出場はなし。1年目の昨季はウエスタン・リーグ58試合に出場し、22安打、1本塁打、10打点、打率1割6分2厘。同年秋のフェニックスリーグで打率5割超え。

◆武将とゆかり 出身の長野県上田市真田町は戦国武将・真田幸村のゆかりの地。真田幸村は1615年の「大坂夏の陣」で、当時圧倒的な兵力だった徳川家康の本陣に、豊臣軍の武将として勇敢に攻め込んだ。自身は格闘技観戦が趣味で、好きな選手は那須川天心。

◆入寮 「甲子園の土」が入ったキーホルダーを持参。新型コロナ感染拡大の影響で高校3年時に春夏の甲子園大会が中止となったことを受け、阪神球団が全国の高校野球部員に送った約4万8700個のうちの1個を励みに日々練習していた。

◆怪物スラッガー並みの握力 入団時の体力測定で、超高校級のポテンシャルを披露。ドラフト1位の佐藤輝ら同期入団の中で唯一の高卒だったが、30メートル走、10メートル走、垂直跳びの3種目でトップの数値を記録した。握力は佐藤輝と同じ70キロ超えだった。

◆抜てき 2年目の今季は、沖縄・宜野座の1軍キャンプメンバーに入った。2月5日の紅白戦では、右翼に二塁打を放つなど、マルチ安打で「1軍デビュー」を飾った。フルメニューを消化し、キャンプを完走した。

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