ロッテ藤原恭大外野手(22)が場内もざわめく特大本塁打を放って、試合の流れを一気に変えた。

2点を追う4回先頭で今季1号ソロを放った。日本ハム上沢のカットボールを捉えた打球は滞空時間が長く、高い放物線を描いて右翼線へ着弾。ホームランバッターのような豪快なアーチの後に「藤原選手、今シーズン第1号のホームランでございます」とアナウンスが流れると、場内からはざわめきと、ロッテファンの拍手が起きた。昨年8月25日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来の本塁打に「打ったのはカットボールです。久しぶりだったので素直にうれしかったです。チームも逆転できたので、なんとかこの試合勝ちたいです」とコメントした。

藤原のコメント通り、背番号1の驚きの1発から、打線に火が付いた。続く中村奨、安田が連続四球で出塁すると井上が右翼フェンス直撃の同点適時二塁打。さらに荻野が2点中前適時打を放ち、締めくくりは山口が豪快に左翼席へ15号2ランを放り込んだ。

井上は「打ったのはストレートです。恭大(藤原)が勢いをつけてくれて、それに乗ることができたんじゃないかと思います。美馬さんの10勝がかかっているし、みんなでつないで逆転することができて良かったです」とコメント。荻野は「打ったのはカットボールです。(二塁走者の)晴哉(井上)までかえってきてくれましたね。今日は『美馬のために』が合言葉なので援護出来て良かったです」とコメント。山口は「打ったのはカットボールです。ホッとしたってのが大きいです。ちょっと詰まってたんですけど、案外飛んでくれました。札幌ドームの思い出は、恭大(藤原)が打った時に自分も打っているイメージがありますね。今日もそうなりましたしね」とコメントした。

2番藤原から7番山口まで一気呵成(かせい)の攻撃で一挙6得点を挙げて、逆転に成功した。