2連覇から一夜明けた阪神が完封で快勝した。

投げては秋山拓巳投手(31)が先発し、6回3安打無失点の好投で9勝目を挙げた。2点リードの3回は2死二塁のピンチを招いたが、広島末包を左飛に打ち取ってしのいだ。4回以降はすべて3者凡退で料理。その後は守屋、馬場のリリーフ陣も無失点に抑えた。

攻撃では、バッテリーを組んだドラフト7位ルーキー中川勇斗捕手(19)が2安打で勝利に貢献した。2回1死二、三塁の第1打席。広島アドゥワから右越え適時二塁打を放ち、2点を先制した。4回の第2打席でも左前打で出塁。打率も3割に乗せた。遠藤成内野手(21)、前川右京外野手(19)も適時打を放ち、点差を広げた。

平田勝男監督(63)の一問一答は以下の通り。

    ◇    ◇    ◇   

-先発は秋山

平田監督 「前回ちょっと膝の違和感で降りて、膝の状態が不安だったので無理させられないけど『大丈夫です。投げます』と志願してくれた。その秋山の心意気がそのままピッチングに出ていた。優勝が決まっても、自分がやるべきことをちゃんとしている。ベンチでは、中川ともっとこういうしぐさをした方がいいとかアドバイスしてくれる。本当に中川もいい勉強」

-秋山はウエスタン最多の9勝目

平田監督 「そうなの? 膝の状態も春先も良くなかったけど、このくらいの当然だと思う。9勝は秋山にとってファームでは驚くべきところではないな。キャッチャーを中川を非常に成長させてくれた」

-中川が先制打

平田監督 「いや~、見事としか言いようがない。前川、中川と言い、川が付くんだな2人とも。打席に立ったなくても余裕がある。積極性、思いっきりの良さ。ノーステップでカーンとファウルしたり、言い方が悪いけど、打席で遊んでるよ。遊びがある非常に。チャンスでガチガチになる選手が多い中、チャンスでいらっしゃいだもん。前川、中川が非常に1年目にしては頼もしく見える」

-キャンプから成長は見えるか

平田監督 「実戦向きだよな。ほんとに、見てくれはあれやけどキャッチングも柔らかいやん。秋山が褒めるだけのことがあるよ。ハートの強さがある」

-ロドリゲスは練習中に上がったが

平田監督 「ずっと出ずっぱりだったから。ファームのシステムでシートノックもずっと出てくれて。優勝が決まったので、今日と明日は練習して、明日は鳴尾浜で練習をってことやな。クライマックスがあるので、帰国とかそんなのじゃない。ただ、こっちの配慮。あいつもずっとしんどかったと思うわ。聖也にしてもずっと出ずっぱりやったから途中で代えたり。よう頑張ってくれたんで、そういう所で帰阪させただけです」

-アントニオ猪木さんが亡くなった

平田監督 「元気があれば何でもできるって名言でね、我々も小さい頃からプロレスファン。非常に我々のヒーローだった。昨日は円楽さんか。今回はアントニオ猪木さん。本当にご冥福をお祈りしたい。我々は猪木さんのおかげで元気を頂いたので、我々は野球でいろんなファンの方たちに元気を与えなきゃいけない」

-練習前には優勝の記念パネルを持って撮影

平田監督 「やっぱりいいもんだよ。優勝して、選手たちと一緒に喜べて。何回も言うけど、勝つという意識付けをしっかりさせながら、育成してきた。今日もきっちりとしたプレーやファインプレーも出て、0点にも抑えられた。暑かろうが寒かろうがシートノックしっかりと守り、欠かさずにやる。投内連係も含めて練習の時は必ず入れるということをずっとやってきたのでね。非常に選手たちが頑張ったおかげで俺が1人でパネル持ってこんなピースサインやってさ。ありがたい話だよ。あとは日本一。これをしっかり意識させながら、ファーム選手権。また1軍のクライマックス。そういうところも含めて楽しみが増えたな」

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