イケメン右腕に命運が託された。ソフトバンク板東湧梧投手(26)が、今季最終戦に先発する。試合前はランニング、キャッチボールなどで入念に調整した。勝利か引き分けで2年ぶりのリーグ優勝が決まる大一番。プロ4年目の若鷹が勝敗のカギを握っている。

6月中旬から本格的に先発転向した。今春の宮崎キャンプ前に新型コロナ陽性となったが、回復して藤本監督と対面した時に「先発やりたいだろ?」と単刀直入に聞かれた。板東は「やりたいです」と即答した。結果的に先発ローテーションの枠もあって、中継ぎから始まったシーズンだが「元々は先発がしたいと思っていたので即答しました」。助っ人レイの不振や、武田の負傷離脱で巡ってきたチャンスだ。

前回登板の9月24日ロッテ戦(ペイペイドーム)ではプロ初完封を飾った。主砲柳田や中村晃からは「男前投法」と認定された。対ロッテ戦は、中継ぎ登板も合わせて通算15試合、1勝1敗、23回2/3を投げて自責点4の防御率1・53。好データがそろう。

泣いても笑っても残り1試合となった。ワインドアップから若干体をひねるトルネード右腕が鷹の運命を決める。

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