巨人育成の木下幹也投手(20)が先発し、7回4安打無失点と好投した。無四死球で6三振を奪う投球に「テンポを意識してテーマ通り投げられた」と好感触を得た。

テンポは今季を通してのテーマだった。「打撃に良い流れをもたらすには良いテンポが必要」と頭では分かっていたが、慎重に行きすぎるところがありボール先行の投球になりがちだった。この日は「腕を振って自分のボールで勝負することを意識した」と、ロッテ打線を抑え込んだ。

昨季2軍で初勝利を挙げ、今季は3勝を挙げた。磨きをかけたのがストレートでさらに伸ばしていきたい。現時点で最速146キロだが今後に向けて「平均で143、144キロほど、(最速では)150キロ近くまで出せたら」と意気込んだ。

今月10日に宮崎県で開幕するフェニックス・リーグの出場に向けて「試せることは全部試したい。体づくりのことなど、試行錯誤してやっていきたい」と語った。

プロ入り2年目の育成選手。同期入団の山崎伊ら若手投手8人が次々と初勝利を挙げた今季を振り返り「みんな初勝利を挙げて、憧れる。来年、一番乗りで支配下になって、絶対に自分がそういう舞台で初勝利を挙げられるように頑張りたい」と強い覚悟を語った。