ソフトバンク板東湧梧投手(26)が22日、来季先発ローテーションでフル回転し「千賀さんの穴を埋める」と、海外フリーエージェント(FA)権行使を明言しているエースの穴をカバーする意気込みを示した。

板東はシーズン終了から間を空けず、ウエートトレーニングなどで来季に向けた体作りをスタートしている。この日もペイペイドームで体を動かし「体をあらためて見直して、強化できるところは強化して、フォームにつなげられるように。体作りをメインにやっています。スケールアップしたい」と話した。

今季は終盤に先発として頭角を現し、3勝をマーク。9月24日のロッテ戦ではプロ初完封もマークした。「先発でできるという希望は見えた。それを1年間できるように。調子が悪い中でもゲームが作れたという試合が何試合かあって、そこが自信になった」と手応えをつかんだ。

だが、オリックスとのCSファイナルステージ第2戦では3回途中2失点で降板した。「大事な試合で気持ちが空回りした。ああいうところで抑えられるようにならないと、チームにもファンのみなさんにも信頼してもらえない。根本は、技術がないから、そういう結果になる」と、ストイックに自身を見つめ直している。

来季はエース千賀がチームを離れることが濃厚だ。「先発の一角を担って、千賀さんの穴を埋められるようにという気持ちでやりたいと思います」。頼もしい覚悟を胸に鍛錬の秋を過ごす。【山本大地】

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