ヤクルト・ホセ・オスナ内野手が“シリーズ男”襲名だ。

2回先頭でオリックス山崎福から左前打。1ストライクからのカーブを引っ張った。前日の第1戦でも、初回に山本のカーブを引っ張り、先制の2点適時二塁打。緩急にも下半身が崩れない。状態の良さがうかがえた。6回、8回にも安打を重ね、2試合連続3安打。打率は両チームトップの6割6分7厘だ。高津監督は「広角に打つようになったよね。追い込まれたらコンパクトに、方向を決めて打ったりもする」と目を細めた。5番が絶好調だから、4番村上も簡単に勝負を避けられなくなる。

オスナは足でもアピールした。2回の左前打の後、続く中村の右飛で二塁へタッチアップを決めた。右翼杉本が捕球した勢いでフェンスにぶつかったのを見逃さなかった。前日のお立ち台で、ファンに「一緒に戦いましょう」と呼び掛けた。この勢いで、連覇まで突っ走る。

▼オスナが2試合続けて3安打。シリーズで2試合連続猛打賞は20年<1>、<2>戦栗原(ソフトバンク)以来で、ヤクルトでは97年<2>、<3>戦稲葉に次ぎ2人目。<1>戦から連続は、前記栗原以来7人目で球団初。外国人選手としても初めてとなった。オスナは昨年の最終戦だった<6>戦でも3安打。3試合連続猛打賞は02年<1>~<3>戦の二岡(巨人)がいるが、シーズンをまたいだ3試合連続は初のケースだ。

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