阪神ドラフト6位の三菱自動車岡崎・富田蓮投手(21=大垣商)が24日、金メダルを手土産にタテジマでの大活躍を誓った。

台湾で行われた第4回U23(23歳以下)ワールドカップ(W杯)で16年の第1回大会以来、2度目の優勝を果たした侍ジャパンが、羽田空港着の航空機で帰国。韓国との決勝で2回無安打無失点と好投するなど、最優秀投手賞と先発投手部門のベストナインの“2冠”に輝いた最速145キロ左腕は、とびきりの笑顔を見せた。

富田 自分の自信がある真っすぐをしっかり投げ切れた。監督、コーチの方たちのおかげでこの賞をいただいた。感謝したいです。

今大会はすべて先発で、「世界一」への道筋を作った。4試合で計16回2失点(自責1)。21奪三振、防御率0.56と安定感抜群。「点を取られたり、チームが得点した後、抑えることをテーマにしていた。それができたから勝ちにつながったと思います」と自信を深めた。ただ阪神から指名を受けた時、自身はドーピング検査中だった。「指名された瞬間は見られなくて、見たかったなと思います」と苦笑いで明かした。

直球と大きく割れるカーブのコンビネーションがが持ち味。筒井スカウトは「肘を柔らかく使った腕の振りから投げる真っすぐは球速以上に感じる。コントロールもよく、ゲームメーク能力にたけている」と期待は大きい。6位ながら即戦力期待の好左腕だ。富田は「プロの世界はそんなに甘くない。投球スタイルを変えずに、通用するようにやっていきたい」ときりり。開幕1軍&ローテ入りを目指して牙を研ぐ。【三宅ひとみ】

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