ヤクルトの日本一王手は、お預けとなった。

2勝1分けと負けなしで臨んだ第4戦だったが、打線がオリックスの継投に抑えられた。初回から6回まで毎回走者を出しながら、あと1本が出なかった。

0-1の5回には1死から塩見泰隆外野手(29)が中堅フェンス直撃の三塁打を放った。1死三塁と絶好の同点機をつくった。だが、オリックスはここで先発の山岡に代わり、宇田川が登板。150キロ後半の直球にフォークを操る右腕の前に、山崎晃大朗外野手(29)は空振り三振。山田哲人内野手(30)は見逃し三振に倒れた。

先発した42歳9カ月の石川雅規投手(42)は4回以外は走者を出しながら、5回2安打1失点で踏ん張った。ただ、援護がなく、50年若林(毎日=42歳8カ月)のシリーズ最年長勝利の記録更新はならなかった。村上宗隆内野手(22)にも1発は出なかった。

前日の第3戦に大勝した高津臣吾監督(53)だが、油断はなかった。「いつもと変わらないです。0-0でスタートするので、先に点を取りたいと思いますね」と話していた。だが、もくろんだ先取点を逃し、今シリーズ初黒星を喫した。それでも、星勘定で有利な状況は変わらない。第5戦で勝って、球団初の2年連続日本一へ王手をかけたい。

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