ヤクルトが“スミ1”の1安打に封じられて3連敗を喫し、崖っぷちに立たされた。
初回先頭塩見の中前打のみ。第5戦まで全試合安打を放っていた「シリーズ男」の5番オスナも2度の得点圏で無安打。今シリーズ2度目の0封負けに、高津監督も「作戦はいろいろ練って挑んだんですけど。結果から言うと、うまくいかなかった。相手のバッテリーがうまく攻めたのか、こちらの作戦が良くなかったのか…」と振り返った。
5戦中4試合で2ケタ安打を放ってきた打線が封じられた。4回には1死から山田、村上の連続四球で一、二塁としたが、オスナが遊ゴロ。6回も山田、村上の連続四球でつくった2死一、二塁で、オスナがオリックス宇田川の前に空振り三振に倒れた。相手の強力リリーフ陣を考えれば追う展開は命取り。中盤の好機をいかせず、指揮官も「四球は相手のミス。そのミスにつけこむことが出来なかったのが、0で最後までいったところ。いつも打てるわけではないけど、そういうところから崩していかないと…」と悔やんだ。
2勝1分けからの3連敗で窮地に追い込まれた「チームスワローズ」だが、高津監督は「ここまできたら勝つしかない。出来ることすべて準備して、それで勝つか負けるか。全力を尽くして準備して、明日のプレーボールを待ちたい」と腹をくくった表情。土壇場から巻き返す。【鈴木正章】
○…崖っぷちで迎える第7戦の先発はサイスニードに託された。右腕は神宮外苑でキャッチボールなどで調整。来日2年目で待望の日本シリーズ初登板となった23日の第2戦では、投手の山崎福に適時打を許すなど、4回6安打2失点で代打を送られた。「粘りきれず、チームに勢いをつけることができなかった」と反省。前回の悔しさを、大一番でぶつける。
