オリックス宮城大弥投手(21)が5回無失点で日本一を決める勝利投手になった。

尊敬する山本が左脇腹負傷で登板を回避。プロ初の中4日で期待に応えた。第3戦では6回途中3失点だった。

「緊張したけど(太田)椋さんの初球本塁打や野手の皆さんの好守、声かけのおかげで落ち着きました。何とか粘りきることができました」。プロ初の神宮。不慣れな状況でも自分を信じた。村上の第1打席は直球で見逃し三振。2打席目は93キロのスローカーブで投ゴロに抑えた。大胆な投球でペースをつかんだ。

1歳のころからバットを握った野球小僧。この日の雄姿を父享さんも観客席から見守っていた。宮城は今年、沖縄の子どものスポーツ活動を応援する「一般社団法人 宮城大弥基金」を設立。自らも貧しいながらプロを夢見て努力を重ねてきた。今度は子どもたちに夢を与える番だ。沖縄からはる遠い東京の真ん中で、ついに頂点に立った。【柏原誠】

【関連記事】オリックスニュース一覧