ホンマに64歳!? 阪神が2日、3年ぶりに高知・安芸で秋季キャンプインを迎えた。岡田彰布監督(64)は14年ぶりの安芸で精力始動。

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桐敷&村上ええやん! 秋季キャンプ初日。毎日ブルペンとオール直球を課した岡田監督指令に応え、休息組の伊藤将と浜地を除く11投手が続々ブルペン入り。指揮官が要求していた外角高めの直球を投じるなど、11人が全球真っすぐで計657球を投げ込んだ。岡田監督も満足げで即先発候補2人を挙げて絶賛した。

「やっぱり桐敷いいなあ。コントロールもいい。直球高めばっか投げろと言っているけど、球のキレはすごくあるな。村上は1軍の経験少ないらしいけど、球に力があるよな。もったいない」

21年ドラフト3位の最速150キロ左腕、桐敷拓馬投手(23)はいきなり開幕ローテ入りを果たしたが、登板7試合で0勝3敗。20年5位の最速149キロ右腕、村上頌樹投手(24)は昨年1軍2試合、今季は登板0に終わった。だが、もっている実力はこんなものじゃない。岡田監督は原石発見に大満足の笑顔で、両投手も目を輝かせた。

桐敷 来年が本当にチャンス。秋も春もアピールしたい。かかりの良い真っすぐが多かった。

村上 名前を挙げてもらっていることはうれしい。印象に残る投手になれるようにこのキャンプはしっかり投げ込みたい。

11投手が投じたオール直球に安藤投手コーチも合格点だ。「みんな良い球投げてたよ。外角高めのスピンの利いた力強い真っすぐのレベルを上げていくことをみんな意欲的にやっている」。岡田流「全球直球」は第2クールまで行い、第3クールからは変化球も交ぜる予定。投手力アップへ充実の安芸だ。【三宅ひとみ】