10年間、指揮を執った札幌ドームでの戦いを終えると、栗山監督は「課題をつぶしていかないといけないところもたくさんある」と引き締めるように言った。

同時に、手応えも多く残った。「収穫もものすごく多かった。選手の特長が分かった」。打順や守備位置のバリエーションは確実に増えた。投手が抑え、先手を取る野球の“王道”をいけば勝てると再確認できた。

今後は本戦に向けた選手選考を本格化させる。メジャーリーガーや国内の代表経験者など、今回は入らなかった有力候補も多い。「最終的にはギリギリになると思うけど、ピッチャーは準備が必要。12月のどこかで(WBCの)ボールを渡してあげる」と投手陣への配慮を示した。