ロッテからドラフト1位指名を受けた専大・菊地吏玖投手(22)が「目立ちたがり屋です」と告白した。16日、都内の同大で榎スカウト部長らの指名あいさつ後、「これからはもっとユニークさを出していきたい。まだちょっと猫をかぶっているので」と笑顔。先発、リリーフ両方での期待に「ロッテのために、どこでも」と言いつつ「先発のほうが好み。長く投げられて、ちょっと目立てるので」と本音が漏れた。

スター願望に火がついたのは、日本ハム時代のダルビッシュ有(現パドレス)の姿だった。地元北海道・苫小牧市での東日本大震災募金でダルビッシュが持つ募金箱に小銭を入れ初対面。書籍「ダルビッシュ変化球バイブル」を購入して学んだスライダーは礎だ。

お笑い芸人グループ「超新塾」のネタで、文化祭イベントにゲリラ参加した高校時代。甲子園100回大会で金足農の吉田輝星(現日本ハム)、大阪桐蔭の根尾昂(現中日)らに注目度で先を越された悔しさも原動力だ。「吉田くんも1軍で何十試合も投げているし、戸郷(翔征)くんは巨人のローテ入りして今回の日本代表でも投げている。すごいですが、同じ土俵に立つことが出来たら絶対に負けない」。世代NO・1スターも目標の1つだ。

「ヒーローインタビューの妄想は何回もしたことがあるんです」とニンマリ。「何かワードがあったらいいかなと。鈴木誠也選手の『神ってる~』とか。おいおい考えます。誠意を持ってインタビューを受けたい」。ZOZOマリンの熱いファンの前で、野球でも存在でも目立って見せる。【鎌田直秀】

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