西武今井達也投手(24)が異例の背番号変更を決断した。自ら志願して「11」を手放し、「48」に変える。

1日、埼玉・所沢市内の球団事務所で契約を更改。600万ダウンの4500万でサインした後に明かした。

「正直、11番をいただいてから6年間。正直、チームに貢献できていない部分があった。先輩の番号をもらってマウンドに立つ時。11番を背負っている時以上に、モチベーションがあるのではないかと考えた。48番を背負って、1試合1試合、今までとは違ったモチベーションで、マウンドに立った方が結果に結びつく。もっと成長するのではないかと変更を決意しました」

先輩の思いを受け継ぐ。「48」は今季限りで現役を引退した武隈祥太氏(33)が背負っていた番号。今井は武隈氏と一緒に自主トレを一緒に行うなどしていた。

11月23日のファン感謝イベントでは、武隈氏の引退セレモニーで号泣しながら、花束を渡していた。もともと変更するか迷っていたが、その時に決心がついた。帰宅する車中で、すぐに球団に電話。後日、球団と正式な話し合いの席で「僕が押し切った」。決意は揺るがなかった。武隈氏に報告すると、「お前すげーな」と言われたという。

一般的に「11」はエース級の投手が背負う数字。それを自ら変え、大きな番号を選んだ。「11番をつけたから活躍するんじゃなく、活躍する選手が11番をつけるからエースと呼ばれると思う。番号だから活躍するだけでなく。結局、誰がつけるかが大事」と語った。(金額は推定)

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