「熱男」が「ブラボー」に共鳴した。ソフトバンクから巨人に入団した松田宣浩内野手(39)が3日、地元の滋賀・草津市で野球教室を開催。県内から集まった160人超の小学5、6年生と何度も「熱男ポーズ」で盛り上がった。サッカーFIFAワールドカップ(W杯)の決勝トーナメントに駒を進めた日本代表DF長友佑都(36)が広めた「ブラボー」に共感し、巨人でも「熱男パフォーマンス」を続けていくと誓った。

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「競技+1(プラスワン)」の重要性を訴えた。晴天の草津。松田が「僕が小学生の頃から知ってるユニホームばかり」という地元の少年少女にみっちり3時間、野球を教えた。教室中「熱男さん」「熱男やって」と、子どもたちから声をかけられた。

ソフトバンクのチームスローガンだったことがきっかけで、15年から始めた競技にもう1つ花を添える「プラスワン」の試みは、7年たって、草の根に浸透。「野球ともう1つ何かできるかと考えた時、ただ『松田選手』ではなくて違う言葉で『熱男』と。これまでやってきて良かった。これは大事にしていきたい」。

スポーツをやる側、見る側ともに盛り上がるための付加価値。メンタルモンスター長友を見て重要性を再確認した。「影響力のある人があのような言葉を言い続けることで若いサッカー少年も『ブラボー、ブラボー』と盛り上がる。同時に自分も奮い立つし、責任感も生まれるんです」。

責任感につながる理由を「アスリートはパフォーマンスだけではだめ。長友選手も結果を出して言っている」と説明。サッカーの勢いが「WBCにもつながってほしい」とも願った。

結果=本塁打を放った時だけ解放する「熱男!」。東京ドームで何回を目指すか問われ「まずは『いち熱男』。1がないと2、3、4、5と続かない。丸選手もウォーカー選手もいろいろやってるんで、僕もどんどん打って夢を与えたい」。301本塁打は西武中村の454本に次ぐ現役2位。「熱男」の量産がファンも順位も盛り上げていくことになる。【三須一紀】

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