来年の日米大学野球選手権(7月・米国)に出場する大学代表候補の強化合宿(愛媛・松山)が4日、全3日間の予定を終えた。

小雨が降る中で行われた50メートル走の測定では、山梨学院大・宮崎一樹外野手(3年=山梨学院)が5秒91でトップに立った。2位の日体大・松浦佑星内野手(3年=富島)の5秒95と、僅差だった。

宮崎一は「めちゃくちゃ足が速くて一番の武器とは思っていなかったので、びっくりです。身体能力が売りと思っているので、パフォーマンスを出せたのはよかった」と笑顔で話した。

中学、高校では控え選手。山梨学院では3年春、夏と連続して甲子園に出場しているが「ずっと2ケタの背番号でした」と明かした。日本代表の候補合宿は、今回が初招集。「普段は東都や6大学のリーグの選手と会う機会がないので、そういう選手と対戦できて、打撃の課題を感じました」と話した。

3日に行われた紅白戦では、好返球で三塁走者を本塁で刺すなど、肩の強さも光った。今回の合宿で初めてプレーを見た日本代表の指揮を執る九産大・大久保哲也監督は「上背(184センチ)があって脚力もある、非常にいい選手。肩もいいですね」と評価した。

目標は、カブスの鈴木誠也。宮崎一は4年生となる来年に向けて「これから力をつけて、プロの世界を目指したいという気持ちがあります」と意気込んだ。