オリックス平野佳寿投手(39)が20日、母校の鳥羽(京都)で、在校生825人を前に講演会を行った。

在校時は故障の影響などで背番号1を1度も背負えず悔しい思いをしたが、京産大でエースになり、希望枠で入団したオリックスで今年、ついに日本一に。またメジャーのマウンドも経験した。人との出会いの大切さ、あきらめない思いが豊かな野球人生につながったことを、飾らない言葉で後輩に伝えた。

学校関係者とのトークショー終了後、後輩からの質問に応じたが、ある質問に絶句。「みんなに夢を与えるためにも答えてほしいのですが、今のだいたいの貯金額は?」とストレートに問われ「だいたい? そうですね…。貯金額…。ドル? 円? どっち?」と苦笑。それでもパスすることはせず「ざっと考えてくれたらいいけど、2億もらってまして、その前は3億3年もらったり、アメリカのときも3億2年くらいもらったり、その前も1億、2億もらったり…ていう感じ。ほぼ税金で取られてるけど」と明かし、会場の笑いを誘った。「家建てたし、車買ってるし、そんなにない。でもためてはいるんで、今言った額をいただいているので、はい、このくらいでいいかな」と、直球すぎる質問にも精いっぱい、誠実に答えた。

また山本ファンの後輩の問いかけに応じ、素顔を暴露。「彼はすごく人なつこくて、すごいいい子なんです。年齢も一回り以上違うけど、平野さんって来てくれて。この前の御堂筋パレードも一緒にいたんですけど、まわり由伸(のファン)だらけね。その中で『平野さん、あそこ見てください!』『どしたん!?』『平野さんです!』て、ほんま何人かしかいなくて…」と、大勢の山本ファンに囲まれながら平野佳を応援していたファンの存在を教えてくれたという。

「全部を楽しんで、1つ1つ楽しんでやる子やから、すごいぼくは好きな後輩やし、彼は野球界代表する投手やし、このままで。野球に対してストイックで、こういう練習をすると決めたら貫き通すし。彼がこれからどうなっていくのか楽しみやし、これからも応援してあげて下さい」と呼びかけた。

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