新世界で「新世界」をかけまくる。

日本ハムの松浦慶斗投手(19)が16日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で年明け初めてプルペン入りした。立った捕手の田宮を相手に約30球投げ「キャッチボールは感覚良かったんですけど傾斜入って、うまく上からたたけないボールがあった。その辺は徐々にやっていきたい」と振り返った。

ルーキーイヤーの昨季、1軍デビューした9月25日楽天戦(札幌ドーム)では「インパクトがあるように」とドボルザークの交響曲第9番「新世界より」第4楽章に乗って登場し、スタンドをわかせた。今季は本拠地を札幌ドームから「エスコンフィールド北海道」に移転するが「新球場でも同じ曲をかけたい。去年は1試合だけだったので今季は1軍に定着して、何度もかけてもらえるように」と、思い描いた。

2年目の目標は「1軍で投げたい。もっと何回も」。昨季、同じ左腕の根本が高卒2年目で初勝利。3勝を挙げており「根本さんが高卒2年目で結果を出せるのを証明した。いい目標になった。根本さんを超えたい。先発での勝利数じゃなくても、中継ぎで登板数を増やしたりしたい」と意気込んだ。

年末年始は、実家のある北海道・旭川市内で同学年のロッテ田中楓基(19)と自主トレを行った。互いにまだ1軍定着は果たせておらず「2人とも2軍の二流、三流の選手。1軍に行って、1軍の話をしたい」と強い口調で話した。

大阪桐蔭の先輩でもある阪神藤浪が米大リーグのアスレチックスに移籍。「高校にいらっしゃったときにあいさつしたのが最後。NPBで活躍するのでも大変なのに、メジャーに行くなんて。すごい大先輩。ピッチャーとしても尊敬してます」。まずは北の大地で自身の「新時代」を切り開き、一歩ずつ大投手への階段を、駆け上がっていく。【永野高輔】

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