西武鈴木将平外野手(24)の意識は、外野3枠のレギュラー争いの先にある。現在、所沢の球団施設で自主トレ中。シーズンへの思いを口にした。

「そこはもう、レギュラー争いというよりも、まずは突き抜けることを考えて。3割であったり、出塁率をもっと高めていく。ゆくゆくは首位打者や最多安打とかもどんどん狙っていこうと思えてるくらいにはなってきたので」

そういうところまで見たい-、と思いを締めた。

静岡高から16年ドラフト4位で入団し、今季でプロ7年目を迎える。昨季は58試合に出場し、227打席で打率2割5分をマーク。キャリアハイの1年になった。

4月3日のロッテ戦(ZOZOマリン)では佐々木朗希投手(21)の160キロを空振りしたものの、直後の直球を左中間フェンスにワンバウンドで当たる二塁打にした。佐々木朗は翌登板から17イニング連続パーフェクトを達成。球界にその名をとどろかせた若き右腕の、最もいい時期の直球を打った。

「速さも、まっすぐから見分けのつきにくい変化球とかっていうのも、すごさは感じますけど、圧倒的で歯が立たないような感じではないので、球を絞ってそこに投げてきたのを打ち返すのができれば」

“完全試合前夜”の一打は、技術に自信を深める1本にもなった。

オフはピラティスも取り入れた。「結構きついですね。ストレッチとかも、最大まで伸ばしたところから呼吸して腹圧で内側から圧をかけるみたいな感じで」と苦笑いする。全てはシーズンを戦い抜くため。「自分に甘え過ぎずに追い込めたらいいなと思います」。目指す数字は「1日1本」。積み重ねた先に、おのずと突き抜けた景色が待つ。【金子真仁】

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