侍ジャパン栗山英樹監督(61)が26日、都内で行われた会見で3月のWBCを戦う登録予定選手30人を発表した。壇上では「魂」という言葉を4度も使うなど、世界一奪回の使命へ覚悟を示した。

冒頭のあいさつに続いて30選手の名前を発表後、選出ポイントを問われた栗山監督は「ずっと何度か皆さんにお伝えしてきましたけれども、まずは日本野球の“魂”。そして、これまでつくってくれた先輩の日本野球、今プレーしてくれている日本の選手たち、その“魂”を最大限に生かせる、その形は何なのかということを考え続けました」と、力説した。

さらに、今回発表したメンバーとどんな野球をして世界一となり、日本中に何を伝えたいかと問われた栗山監督は「僕は最初に言いましたけれども、日本野球の“魂”を信じてます。それをただ信じ続けて、野球にひたすら向き合うだけなんでね。それを選手たちは必ず表現してくれると信じているので。ぜひ、この野球を見てよかったなって日本の皆さんが思ってくれるような野球にするように、全力を尽くします」と、言葉にも力がこもった。

そして、昨季途中まで育成選手だったオリックス宇田川優希投手(24)を選出した理由や期待を問われた際には「もちろん選んだ後は、そういう彼の生い立ちだったり、苦労だったり、そういった過程の頑張りというのは、すごく“魂”が出しやすい形になっていくのかなと考えます。『頼む、ここで抑えてくれ』みたいに願ってピッチャーを使うことだけは許されないと思っているので、そこには(そう思わないで自信を持ってマウンドへ送って)いけるはずだ、という最終的な判断を僕はさせてもらいました。単純に結果を出してくれると信じて、まずは選ばさせてもらった」と、回答した。

「僕にとっては勝つことが今回の使命」とも言い切った栗山監督の約25分間の会見は終始、日本野球の“魂”がこもっていた。

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