阪神の新外国人シェルドン・ノイジー外野手(28=アスレチックス3A)が1月31日、1軍春季キャンプが行われる沖縄に入った。

スーツケースと古巣アスレチックスの緑色のボストンバッグを手に那覇空港に姿を現した助っ人砲は球団広報を通じて「本当に楽しみですね。ここでしっかり準備して、シーズンに向けて取り組んでいきたいと思いますし、いろんなことも経験したい」と意欲十分だ。

開幕「3番左翼」の最有力候補で、広角に打ち分けられ、確実性の高い打撃が武器の中距離砲。昨季メジャーでは89試合の出場で打率2割1分4厘、4本塁打。3Aでは25試合出場で打率3割9分8厘と高打率を残した。岡田監督はかねて「つなぎというか、そういう役割をしてくれたら俺は一番助かるよな」と4番大山、5番佐藤輝への「つなぎ役」としての役割に期待を寄せている。

入団会見では自らのポジションについて「Hitter(打者です)」とアメリカンジョークを飛ばし、「シュアな打撃が特徴。高い確率でボールを打つことができて、打点を挙げられる」と巧打、勝負強さに自信をのぞかせていた。沖縄では「観光したり、自分たちの文化とは違ったものを楽しんで見て触れたりしようとは思ってますけど、(まずは)チームメートとしっかりコミュニケーションを取りたい」と話した。

さらに開幕ローテ候補のブライアン・ケラー投手(28=レッドソックス3A)、中継ぎのジェレミー・ビーズリー投手(27=パイレーツ3A)と、2年目のカイル・ケラー投手(29)も沖縄入り。すでに先乗りしているミエセス含め、23年シーズンの全5人の助っ人がキャンプインにそろった。岡田阪神を盛り上げるニューフェースたちが、南国の地でいよいよベールを脱ぐ。【古財稜明】

◆シェルドン・ノイジー 1994年12月10日生まれ、米テキサス州出身。オクラホマ大から16年ドラフト2巡目でナショナルズから指名され契約。マイナーを経て17年にアスレチックスに移籍し、19年にメジャー初出場。21年はドジャース、22年は再びアスレチックスでプレー。内野の全ポジションを守った経験があるほか、22年には投手としても3試合に登板した。183センチ、105キロ。右投げ右打ち。

○…新助っ人のジェレミー・ビーズリー投手とブライアン・ケラー投手はキャッチボールやノックなどで汗を流した。B・ケラーはブルペンを見学。「私は先発なんで、ブルペンで投げるのは30球、35球ぐらい。たくさん投げる選手がいて、びっくりしました」と日米の違いに驚きを隠せなかった。ビーズリーは「日本はみんなでしっかり同じことをやる。チーム一丸というのは、すごくいいこと」と振り返った。2人は、2日に来日初の投球練習を行う予定だ。

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