日本ハム新庄剛志監督が7日、優勝へ欠かせない新戦力の目星を付けた。ドラフト6位の宮内春輝投手(26=日本製紙石巻)が沖縄・名護キャンプで初めてライブBPに登板。変則サイド右腕は万波と阪口に計30球で安打性の当たりを3本に抑えた。見守った指揮官はオールドルーキーに意外な救援適性を見いだしていた。

新庄監督 イメージ的には右打者に変化球でゴロを打たせて抑える投手に見えるが、俺はね、左打者に対して抑える投手でいけそうな気がするんですよね。

一般的なイメージとは逆の可能性を感じた部分は「言いたくない」。昨季とは違い、優勝を目指す今季は不必要に相手に情報は与えないが、ヒントはくれた。

新庄監督 左打者も横から来る投手は(アマ時代から)あまり見たことない。目の慣れはすごく大事。タイミングの取り方がわからない。どんな投げ方でもいい。打者のタイミングを崩せる投球をしてくれたら。

宮内はクイックも披露。直球の球速も140キロ台中盤と変わらず、スライダーやシンカーを操り、監督好みの打者との駆け引きができそうなタイプだ。宮内も「そう見ていただけたら、うれしい」と、笑顔だ。

この日、野手陣は重盗の練習を行った。昨季も多用した作戦を攻守で確認。今季も多用する可能性は「わからん、わからん。今、言いたくないね。今年に関しては」と新庄監督。下克上へ着々と布石を打った1日となった。【木下大輔】

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