広島ドラフト1位の斉藤優汰投手(18=苫小牧中央)が8日、1軍キャンプ参加で片りんを見せた。

1軍のキャンプ地天福球場でブルペン入り。捕手後方に新井監督や球団オーナー、評論家らが見つめ、マウンド側には黒田球団アドバイザーもいた。大きな注目を集める中、捕手を立たせて、すべて真っすぐを25球。ワインドアップから1球1球確認するように投げ込んだ。

今キャンプ2度目のブルペン入りが、1軍での投球となった。「周りにすごい人たちがたくさんいる中で投げたので、すごすぎてワクワクして投げられました」。初々しい言葉とは対照的に、マウンド上では堂々たる投げっぷりだった。

黒田球団アドバイザーが「素晴らしい球を投げていたと思います。ロスのないフォームで投げていたと思います。物おじしないブルペンを見ていると、楽しみだなと思います」とたたえれば、新井監督も「スケールが大きい投手だなと感じた。大きく育てたいと思った」と期待を口にした。

ブルペン投球後、2軍キャンプ合流となった18歳は「いずれ1軍に来たいなと、1軍の選手の人たちを見て思いました」と昇格への思いを強くした。【前原淳】

○…WBC日本代表の栗林がフリー打撃に登板した。西川、末包、新外国人マット・デビッドソン内野手(31=アスレチックス3A)と対戦。計14打席で安打性は3本だった。西川との3打席目に内角球を右翼席に豪快に運ばれるも「もう違和感なく普通に投げきれているので、自分の中で全然もう大丈夫かなと思います」とWBC球にも慣れてきた。特にカットボールは、曲がりが大きく変化する。有効な球種として使えるめどが立った。

○…大瀬良が順調な調整ぶりを示した。捕手を座らせて真っすぐに変化球も交え、最速はこの時期で149キロを計測した。「真っすぐの出力を上げていこうかなと思って入りました。順調なステップアップができたかなと思います」。黒田球団アドバイザーとは改良してツーシームのような変化を求めるシュートについて意見を交わし、助言をもらう収穫あるブルペン投球となった。

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