中日ドラフト1位の仲地礼亜投手（21＝沖縄大）が9日、2軍読谷キャンプでシート打撃に初登板し、即戦力の片りんを見せた。
大島に左前打を許すなど、打者7人に4安打。それでもこの日最速の145キロの真っすぐにスライダー、カーブ、フォークも試投するなど、堂々のマウンドさばきを見せた。
沖縄・読谷村出身。なじみの深い球場で、最速151キロ右腕が素材の良さを発揮した。先頭高松、続く星野を3球で外野フライに打ち取った。味谷に右前に運ばれ、打席に大島。だが、今季2000安打を狙う大ベテランにも臆することなく、直球で攻めた。2球続けてファウルを奪い、外への変化球が外れた後、フォークで泳がせたがバットの先で拾われた。「対応がうまくて（プロは）違うなと思いました」。匠（たくみ）の技に驚きを隠さなかったが制球も乱れもなく、初の実戦形式としては上々の内容だった。
順調な調整に、北谷で報告を受けた立浪監督もひと安心だった。「どこも悪くないということ。段階を経て、こっち（1軍）に上げることも考えながらやっていきたい」と昇格プランを検討していることを明かした。右腕は当面の目標として、15日に予定されている2軍の沖縄電力戦（読谷）に照準を定めている。「自分が思っていたより、変化球も力みもなく投げられた。これから少しずつ実戦で投げられるようにしていきたい」。2月15日は22回目の誕生日。故郷でのバースデーデビューを飾るべく、ギアを上げていく。【安藤宏樹】
