昨年の都市対抗野球で準優勝した東京ガスが13日、都内のグラウンドで全体練習を行った。

大卒2年目でドラフト解禁の年となる皆川喬涼投手(23=中大)は「プロ入り」を目標に掲げた。

昨年の都市対抗では2回戦の日本製鉄鹿島戦に3番手で登板。9球連続ボールで1回を投げ1安打2四球1失点の結果だったが「腕も振れていたし、スピードも出ていた。良い経験だった」と前向きに捉える。

前橋育英時代は投手兼外野手で投手に専念したのは大学入学後。投手転向直後は「失敗が許されないポジションで、縮こまっていた」と悪戦苦闘した。それでも「伸びしろがあると思った」と日々の鍛錬が結果を結び、最速149キロの直球を武器に中大4年時の春には5勝を挙げるまでに成長した。

苦手克服で先輩の背中を追いかける。現在は「ずっと苦手だった野菜も食べるようにしました」と体作りにも本格的に力を入れるようになった。体重は夏前から3キロ増え84キロに。昨年のドラフトで広島から3位指名された益田武尚投手(24)は同じポジション。誰よりも長くグラウンドやウエートルームにいる先輩をみてきた。「自分もマネするようにしています」と意識改革にも取り組む。「目標はやっぱりプロに行くこと」と飛躍の1年にするため、力強く語った。