DeNA平良拳太郎投手(27)が、西武とのオープン戦に登板し、手術後初となる横浜スタジアムのマウンドで4回を1失点(自責0)に抑えた。5回から登板し、1イニング目に適時失策で1点を失ったが、2イニング目以降はテンポ良く、ボールをコーナーに集めた。「だんだん自分が思っているところに投げられた」と尻上がりに手応えをつかんだ。

21年6月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、横浜スタジアムでの登板は同3月20日のロッテとのオープン戦以来約2年ぶりだった。さらにはこの日から横浜スタジアムでの声出し応援も解禁され、気持ちは高揚した。「久しぶりにここで投げますし、声援がこうやってあるのが久しぶりだったので、投げていて楽しかった」とかみしめた。

2年ぶりの開幕ローテ奪取に向け、アピールした。先発で4回2失点だった開幕投手候補に挙がる石田とともに、三浦監督は「自分の特徴を出しながら、しっかり投げられていたと思います」と評価。平良は「治してくださった方々に感謝の気持ちを持って、結果を出していきたい気持ちが強いです」と開幕ローテへ思いを込めた。【久保賢吾】

▽DeNA石田(先発し、4回を2失点) しっかり意図を持ったボールが投げられた。声出し、鳴り物が戻ってきて、プロ野球だなと。楽しかったです。

○…足の張りで2月26日の巨人戦を欠場した佐野が、西武とのオープン戦でスタメン出場し、全快をアピールした。1回に左中間への二塁打を放ち、宮崎の中飛で三塁に進塁した。同じく、足の張りで別メニュー調整だったトレイ・アンバギー外野手(28=マリナーズ3A)も「5番DH」で実戦復帰し、二塁打をマーク。三浦監督は「全然問題ないし、心配してないです」と話した。

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